BLOGBtoB EC導入前に行う機能検証のポイント
BtoB EC導入前に行う機能検証のポイント
はじめに
BtoB ECサイトの導入は、効率化や業務改善に大きなメリットをもたらします。しかし、導入に失敗するとコスト増加や業務混乱を招くリスクもあります。
以前「BtoB専用受発注システムの導入の進め方」をご紹介しましたが、 本記事では、導入前に必須の「機能検証」の重要性と、その具体的な進め方を詳しく解説します。
※まだご覧になっていない方は以下の記事をご覧ください。
BtoB EC導入前に必要な機能検証とは?
機能検証とは、導入を検討しているBtoB ECのシステムが、自社の運用フローや業務要件をどれだけ満たすかを確認するプロセスを指します。
このプロセスは「必要な決済方法を導入できなかった」「商品価格を顧客ごとに設定できなかった」など、システム導入後のトラブルやムダなコストを防ぐための重要なステップです。
BtoB ECのシステム導入は、BtoC向けとは異なり、複雑な取引条件や特定の業務フローを反映する必要があります。そのため、単に「機能が豊富だから」という理由で選ぶのではなく、自社のビジネス要件や課題に適したシステムかどうかを慎重に見極めることが成功のカギです。
機能検証の具体的な流れ
BtoB ECの導入における機能検証の、具体的な流れの一例を5つのステップに分けて解説します。
①現行運用フローと課題の把握
- 営業、在庫管理、受発注処理、請求業務など、現場で行われている業務を具体的にヒアリングを実施して、明確にする。
- 現場の具体的な課題をリストアップし、「解決すべき優先度」を明確にする。
②要望と目標の整理
- システム導入で達成したいゴール(例:受注処理の自動化、在庫管理の効率化)を定義する。
- 社内の各部門(営業、物流、経理など)の要望を集める。
③システム機能の調査
- 候補となるBtoB ECシステムの機能一覧を把握する。
- 必須機能(MUST)とあれば良い機能(WANT)を明確化し、優先順位をつける。
④適合性の比較と検証
- 現行フローや要望と、システム機能を照らし合わせる。
- 「受発注の処理スピード」「既存の基幹システムとの連携性」「ユーザーの操作性」のポイントを確認する。
⑤社内関係者への共有と合意形成
- 検証結果を資料化し、関係者に共有する。
- システム導入後の業務フロー変更についても同時に議論する。
要望をチェックリストにして明確化した例
機能検証で確認すべきポイント
以下は機能検証で確認すべき具体的なポイントの例になります。
受発注管理の柔軟性
- 顧客ごとの価格設定や特別条件(例:掛け払い対応)が実現できるか。
- 複数の納品先や注文パターンをサポートしているか。
既存システムとの連携
- 自社の基幹システム(ERPや会計ソフト)とシームレスに連携できるか。
- データの自動同期やCSVインポート/エクスポート機能が備わっているか。
操作性とデザイン
- 社内担当者や取引先が直感的に操作できるUI/UXか。
- モバイル対応が十分か(取引先がスマートフォンで利用するケースを想定)。
セキュリティと権限設定
- 顧客ごとや社内担当者ごとに適切なアクセス権限を設定できるか。
- SSL対応やデータ暗号化など、セキュリティ対策が施されているか。
これらは一例なので、各部門の現場からの声や要望をもとに、チェックリストにして明確にしておきましょう。
最後に
BtoB ECシステムの導入を成功させるには、事前の機能検証が不可欠です。特に「Bカート」のようなシステムを導入する際には、現行業務フローとの適合性や操作性を丁寧に確認することで、導入後のトラブルや追加コストを防ぎ、業務効率化を最大限に実現できます。
本記事では、機能検証の重要性や進め方を解説しましたが、検証に活用いただける「機能検証用チェックリスト」を特典としてご用意しました。本ページの末尾のボタンからダウンロードいただき、自社に最適なシステム導入のご検討にご活用ください。
また、機能検証や、社内提案用の稟議書、運用フロー図の用意が大変に感じてしまう方も多いかと思います。
弊社のBtoB受発注システム構築サービス「B-node.」では、機能検証のサポートから、社内提案用の稟議書や運用フロー図のテンプレートをご用意しております。
また使いやすいUI設計・デザインも行っておりますので、ぜひ以下のボタンから「B-node.」の詳細情報もご確認ください。
また「Bカート」の無料トライアルアカウントの発行サポートも行っておりますので、
ご検討中の方はお気軽にご相談ください。