BLOG【社内稟議書作成にも直結!】FAX顧客をWeb受発注システムへ移行する方法

POST DATE:2025/06/20
【社内稟議書作成にも直結!】FAX顧客をWeb受発注システムへ移行する方法
はじめに
BtoB取引のデジタル化が進むなか、「FAXでの受発注からWebへの移行」に悩む企業様も多いのではないでしょうか?
Web注文への切り替えは、単にツールを導入すれば済む話ではありません。肝となるのは、その「進め方」です。
本記事では、実際によくあるつまずきポイントや、スムーズに移行を進めるためのステップについて解説します。
1. よくあるつまずき事例
Web受発注システムのサイト(BtoB EC)が完成したタイミングで、「サイトオープンのお知らせ」を一斉メールで送る。
これはよくあるアクションですが、メール通知だけで移行が進むことは稀です。
なぜ一斉案内だけでは移行が進まないのか?
-
顧客にとってのメリットが伝わっていない
「サイトができました」だけでは、顧客がWeb注文に切り替える動機にはなりません。 -
フィードバックが得にくい
不満や改善点があっても、顧客がわざわざ伝えてくれるとは限りません。 -
運用変更が伝わりづらく混乱を招く
仕様変更の都度、一斉に案内すると、逆に混乱を生む恐れも。
2. 顧客ごとにグループ分けする
移行のハードルは顧客によって異なります。まずは移行の可能性に応じて顧客を分類しましょう。
- Aグループ:すぐにでも移行できそうな取引先
- Bグループ:関心はあるが、サポートが必要な取引先
- Cグループ:Web注文に慎重・消極的な取引先
このように分類することで、それぞれに最適なアプローチが取れるようになります。
アプローチの取り方は後述します。
3. Web注文のメリットを明確に伝える
システムの優位性を理解してもらうには、「顧客にとってのメリット」を明文化しておくことが重要です。主に以下の2軸で伝えましょう。
① 機能面での利便性
- 発注承認のワークフロー対応
- 納品書のダウンロード機能
- 商品オプション設定対応
- 在庫状況や納期の可視化
- CSVでの一括発注対応
- クイックオーダー機能 など
② FAXよりも有利な取引条件
- 新規登録時のポイント付与
- 送料無料ラインの設定
- 出荷締切時間の延長(例:当日12時まで)
- 数量割引の自動適用
- 掛け払いへの対応
- 24時間いつでも発注可能 など
4. 案内の工夫で移行を促進
限られたリソースのなかでも、移行をスムーズに進めるための具体的な施策をいくつかご紹介します。
Aグループには「個別訪問+体験導入」
信頼関係のある顧客には、直接打ち合わせの場を設けてテスト発注をしてもらいましょう。
その場で質問にも対応でき、フィードバックも得やすくなります。
Bグループには「紙媒体のチラシで訴求」
BtoB業界では、紙の案内が効果的な場合も多くあります。
メリットをわかりやすくまとめたチラシを活用するのも一案です。
例:チラシに掲載する訴求ポイント
- 発注業務の負担を軽減できます
- 在庫状況をすぐに確認できます
- 登録はたった3ステップで完了!
コーポレートサイトや署名からも誘導
新規顧客がアクセスするコーポレートサイトに、Web注文の導線を設置しましょう。
さらに、営業担当の名刺やメール署名にも記載することで認知度が高まります。
成功事例を資料化
先行して移行に成功したAグループの企業の事例を許可の上で資料化し、後続の取引先へも紹介できるようにしておきましょう。信頼性が格段にアップします。
フェーズに分けて段階的に取り組む
すべてを一度に行うのではなく、以下のようにフェーズを分けて進めると、社内外ともに負担を抑えて移行を進められます。
- 1ヶ月目:Aグループへ個別訪問と体験導入
- 2ヶ月目:Bグループ向け説明会+チラシ配布
- 3ヶ月目:Cグループに対してメルマガ配信+郵送案内
最後に
FAXからWeb受発注システムへの移行は進め方次第で、移行率が変わってきます。また業界や業種によっても最適な移行方法は変わります。これまでの手法を使いながら改善を繰り返して、ベストな移行方法を見つけてみてください。
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